2015-10-16
第30回 不満を飲み込み喜びを吐く
私には、前職から20年来の部下が3名います。その部下が共通して言っているのは、「社長は以前から比べると心が丸くなり大きくなった」と言ってくれます。
それは、今か7年前、「社員に会社を辞めたい」と言われた事件以来、何か不満があっても口から吐き出さずに飲み込むようにしたからです。
不満を吐いていると主観的に物事を考えてしまいがちになります。
例えば、売上の数字が低いと、社長の立場では「社員の努力が足りないのでは無いか」、社員の立場では「こんな売れない商品を何故売らされるんだ」と考えてしまいます。
こんな不満を吐いていても、売上が上がる根本的な解決策ではございません。社員と一緒になって、マッチングする顧客を見直したり、販売する商品のシチュエーションを変えたり、商品そのものを見直すことが大切なのです。
不満を吐き出さず飲み込むと、
1.一先ず相手の立場に立って客観的に考えることが出来る。
2.客観的になると不満原因の解決策を考えることが出来る。
3.後はその解決策を提案し一緒になって実行する。
この一連の行為を行うことで、不満を吐かずとも不満原因を取り除く事が自然と出来るのです。また、これらの行為を繰り返すことで、いろいろな不満に対する解決もストレスなく出来るようになります。
不満が解決できると、それが喜びに変わってきます。
これは余談かも知れませんが、
「私の給与は安いです」と不満を吐くのと、「私の給与を上げてみませんか」と提案するのと、その時の結果は同じかもしれませんが、言われた方の感じ方は180度違いますね。
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